うま@ふたば
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画像ファイル名:1653664747973.png-(176875 B)
176875 B無題Name名無し22/05/28(土)00:19:07No.83737そうだねx1 9月06日頃消えます
既に日も落ち静まり返ったトレセン学園…その保健室内を、月の光が青く照らしている。
「けど、いいんですの?本気で私の手伝いをするということは、メジロのウマ娘の使命を共に背負うということ」
過度な練習に倒れたメジロマックイーンが、その意思を確かめる様にこちらに語り掛ける…。
「トレーナーさんに、その覚悟はありますの?私と……その、”一心同体”となる覚悟…」
「……つまり、私と同じ耳で音を聴き、同じ目で物を見分け、同じ鼻で香りを嗅ぎ、同じ髪で風を感じ取る…」
「私と同じ声を発し、同じ尻尾を靡かせ、同じ肺で息を吸い、同じ心臓で血を通わせる…」
「私と同じ名を継ぎ、同じ勝負服を纏い、同じ脚でターフを駆け、同じ栄光を掴み取る…」
「その覚悟が、本当にありますのね?」
1無題Name名無し 22/05/28(土)00:19:48No.83738+
(………んー、ちょっと思ってたのと違うな?)
というかそこまでいったら、運命を共にするというより…マックイーンそのものになってるじゃないか。
ただ彼女の表情は真剣そのもの。きっとそれほど重い決断をこちらに委ねているのだ……多分。
…とにかく、形はどうあれここまで言ってくれたんだ、ここはトレーナーとして真摯に応えておくべきだろう。
「ああ、もちろんだ!」
そう言って力強く拳を握る。例えこの身がどうなろうと、俺はマックイーンを支え続けるつもりだと決意を示す。
「ふふ、いいお返事ですわね。それでは近くに来て…額を出してもらえますか?」
彼女はそう言って笑みを浮かべると、こちらへと手招きする。
額…?と思いつつ、言う通りに目の前で髪を分けて額を差し出すと…。
その額に、チュッと…軽く口づけをされた。
2無題Name名無し 22/05/28(土)00:20:08No.83739+
「ッ!!…なっ…!?」
その突然の行動に、思わず顔を真っ赤にして数歩後ろへ後ずさる。
「これは私からトレーナーさんに捧げる…ちょっとしたプレゼントですわ」
なんて言って、マックイーンは頬を染めて悪戯っぽく笑う。
……全く、まさか彼女がこんな事をするとは…咳払いして息を整え、注意の一つでもしてやろうと思ったが…。
(ん……?)
なぜだろうか、赤く火照った顔がなかなか元に戻らない。
おいおい、いくらなんでも初心過ぎるだろ俺…。なんて思いながら、顔に手を当てたり仰いだりしても一向に収まる気配が無い。
「な、なんだこれ…?」
それどころか、顔の熱は頭部から首、そして体へと徐々に伝播していき…。
3無題Name名無し 22/05/28(土)00:20:24No.83740+
「どうなってんだ…うぅっ!体が…熱い……!」
まるで全身の血が沸騰しているかのように熱くなり、心臓もドクドクと大きく脈打ち始める。
「はぁ…く、苦しいっ…!」
体内で骨がパキポキと鳴り始め、内臓がゆっくりと蠢いている感覚に息を詰まらせてしまう。
体を両腕で押さえ込むが、そうしていると腕の中で全身がじわじわと縮んでいき、あらゆる部位がスリムになっていくのを感じる。
「そんな…体が縮んで…っ!」
すっかり小柄になってしまい、肌まで白くもちもちと柔らかくなるも、その下では強靭なパワーを秘めた筋肉が発達していく。
やがて熱が下腹部に集中し始め、股間のイチモツがピクリと疼くと、そのまま内側へぐっと押し込まれていき…。
4無題Name名無し 22/05/28(土)00:20:47No.83741+
「ウソだろ…?!ちょっ待っ…んんーっ♥♥!!」
するりと体の中に引っ込んでしまい、お腹の奥底に到達すると…そこに新たな器官が形成されていく。
そうして性器の変化に悶えてうずくまっていると、今度は短くカットしていた髪がサラサラと伸びていく。
「これは、髪…?んぐっ…んんんっ…!」
伸びた髪が美しい菫色の芦毛に染まり、それに合わせるように目や鼻、口がぐにぐにと形を変え、顔を別人のものへと変貌させていく。
そんな急激な変化に目を白黒させていると、耳が先端を尖らせながら上へ移動していき、頭上に高々と二つのウマ耳が出来上がる。
「あぁ…み、耳まで……ぐっ!何か…くるっ!」
すっかり可愛らしくなった声で、そう言って腹部を押さえると…。
「うっ…あぁっ!!」
髪と同じ色の立派な尻尾が、お尻の上辺りからしゅるっと飛び出し、その存在を誇示するようにぶるぶると震える。
5無題Name名無し 22/05/28(土)00:21:05No.83742+
「そ、そんな…これじゃあまるで……」
生えてしまった尻尾を背中越しに見ていると、今度は身に纏うぶかぶかになったスーツが、しゅるしゅると魔法の如く形を変えていく。
上着が黒く染まって金の刺繍で縁取りされていき、首元に白くて大きな襟が広がると、そこに水色のリボンがポンっと現れる。
そうして表面の貴族然とした装飾が整えられていくと、内側からフリルたっぷりのパニエが形成されていき、上着全体が優雅なドレスへと変化していく。
ズボンがするすると縮んで腰回りで一つに融合すると、ふわっと短いプリーツスカートになり、スラリと伸びた美しい脚が露わになる。
6無題Name名無し 22/05/28(土)00:21:24No.83743+
「服までこんな……んんっ♥」
一人でに変化を続ける服飾を呆然と眺めていると、寂しくなった局部と微かに膨らんでいた胸が、服の下でレース状の薄い何かに包まれる。
履いている革靴も形が変化し、踵の部分がグイっと持ち上がってヒールが出来上がると、靴全体が編み上げの黒いブーツへと姿を変える。
そして仕上げと言わんばかりに、どこからか現れたメジロ家のエンブレム入り腕章が袖に通され…。
左耳に、水色の可愛らしいリボンがきゅっと結ばれ、そこでようやく変化が収まった。
7無題Name名無し 22/05/28(土)00:21:51No.83744+
「んっ……一体何が、起こったんだ…?」
体の帯びていた熱が引いていき、息を整えながら変わり果てた自分の姿を見下ろす。
「……どうして」
小さくなった手の平によく見慣れた勝負服、その体からは上品な香りが仄かに漂い…。
一歩脚を動かしてみれば、ヒールがコツリと鳴り響き…髪とスカートがふわりと舞う。
「どうして、わたくしがマックイーンの格好を……わたくし?」
「うふふ、お気に召してくださいましたか?」
困惑していると、こちらの変貌していく様を静かに見守っていたマックイーンが、満足気に微笑み口を開く。
「これであなたも…メジロのウマ娘ですわね」
そう言って、懐から手鏡を取り出しこちらに向ける。すると…。
「…ッ!!どうしてこんな…!」
8無題Name名無し 22/05/28(土)00:22:09No.83745+
…そこには驚いた表情で口を押さえている、マックイーンそっくりになってしまった自分の顔が映っていた。
整えられた端正な顔つきは本人同様に気品を漂わせており、見開いた切れ長な瞳には長いまつげが影を落としている。
……でもなぜだろう?こんなとんでもない物を見せられているのに……思ったより自分のこの姿に違和感を感じなくて…。
「言いましたわ、メジロのウマ娘の使命を共に背負うと…。さぁ、こちらに…」
9無題Name名無し 22/05/28(土)00:22:28No.83746+
マックイーンがそう手招きすると、まるで体が操られているかのようにフラフラと彼女の元へ吸い寄せられていく…。
「あぁ…な、なんで…」
律儀にブーツを脱いで靴先を揃えると、体が勝手に彼女のベッドへ入り込んでいく。
「あなたの身体には、私の魂……その一部を、メジロの秘術によって送り込みましたわ」
狭いベッドの中、息のかかる距離でマックイーンが静かに述べる。
「人間はウマ娘に勝てない、それは体に宿る魂にも当てはまります……」
そっと服越しに胸を指でなぞられ、ビクっと体を震わせてしまう。
「ヒトの身体はその魂の色に脆く染まり、あるべき形へと姿を変える……ふふ、ここのアレも…私が取ってしまいましたわね……」
股ぐらを優しく撫でられ、思わず甘い声が出てしまいそうになるのを抑え込む。
「あなたには、これから私の「半身」として…共にメジロのウマ娘の道を歩んでもらいたいと、そう思っていますわ」
慣れない体を快楽で絆されながら、支配者のようにそう一方的に宣言されてしまう。
10無題Name名無し 22/05/28(土)00:22:43No.83747+
こんなの酷く歪んでいる……そう、思っているハズなのに。
……なのにどうして、先ほどからわたくしの心は…。
抵抗すらせずに、こんなにも彼女の思いに……同調したがっているのでしょうか……?
「言うなればあなたは既に私の一部、その心も体も私の思うがまま…もう気付いているのでは無いですか?その心が、私に染まりつつある事に…」
…実際に彼女の言葉通り、心の中には徐々にもう一人の自分…人間だった時とは別の、ウマ娘の「わたくし」が形成されてつつあり…。
そしてそれが強制的に互いに混じり合い、一つになっていくのを……じわじわと感じていた。
11無題Name名無し 22/05/28(土)00:22:59No.83748+
「だ、ダメ……このままではわたくしが、わたくしでは無くなってしまう……」
「大丈夫ですわ…だって私達は、もはや同じ血を分け合った……家族なのですから…♥」
腕を伸ばしてぎゅっと頭を抱き締められ、芦毛になった髪を優しく撫でられる。
「ふふふ…私だけの、かわいいかわいいトレーナーさん…」
お揃いの、先っぽの黒いウマ耳をそっと握られて、耳元に口を寄せられ…。
「さあ…その姿に相応しい名前を、私が授けて差し上げましょう……」
そうして囁かれた名前が脳に響き渡り、わたくしの中へと溶け込んでいき……。
ぐるぐると心の中で渦巻いていたものが、ぴたりと一つになった。
12無題Name名無し 22/05/28(土)00:23:16No.83749+
―数日後…。
昼下がりの学園のカフェテリアにて……空いてるテーブルを見つけ、”お姉様”に声を掛ける。
「マックイーンお姉様!ささ、どうぞこちらに…」
「うふふ…そんなに急がなくても、スイーツは逃げたりしませんわよ?」
そうしてスイーツ…豪華なメロンパフェが二つ並んだお盆をカチャリとテーブルに置き、お姉様が椅子に座る。
「だって数量限定の学園特製パフェをお姉様と一緒に食べられるんですもの!興奮せずにはいられませんわ!」
両手をお尻のラインに添わせて制服のスカートをおさえ、尻尾も挟み込まないように気を付けながら、わたくしも席へと座る。
「まぁ…なんと美しい……!」
目の前に置かれた大ぶりなグラスの、たっぷり盛られたフルーツやクリーム、バニラアイスにフルーツソースと、それらが織り成す芸術的な造形に、思わずため息が出てしまう。
「…嬉しいのは私も同じですが、メジロのウマ娘たるものいつでも優雅に冷静に……ですわよ、――?」
そうお姉様に名前を呼ばれ…ハッとして頬を赤らめながら、無意識にパタパタと振ってしまっていた尻尾を落ち着かせる。
13無題Name名無し 22/05/28(土)00:23:34No.83750+
「それに……ここ最近で少し体重を増やしたのではなくて?同じ体である私の目は誤魔化せませんわよ?」
「うっ…そっ、それは……」
流し目にお腹をちらりと見られ、恥ずかしさにささっと腕で隠す。
……本当にこの体になってから、甘い物を見るとつい目で追ってしまって…。
「で、ですがそれならお姉様だって一緒ですわ!トレーナーとして見過ごす訳にはいきませんわよ!」
「ふふっ、それならよりお互いのトレーニングを強化しなければなりませんわね…」
お姉様は口元に手を当てて上品に微笑むと、パフェをスプーンで一掬いし、口に運ぶ。
「ん〜…美味しいですわ……」
幸せそうな表情を浮かべるお姉様を見て、わたくしも自分の分を口にする。
そうして舌に広がる甘みと、鼻腔をくすぐるフルーティな香りに思わず頬が緩んでしまう…。
14無題Name名無し 22/05/28(土)00:23:50No.83751+
……彼女の思いを受け入れてしまったわたくしは、お姉様と共に…メジロのウマ娘として生きていく事になってしまった。
それにはきっと、様々な困難が待ち受けているでしょう…けれど。
「あら――、ここにクリームが付いてますわよ」
そう言って、お姉様が不意に顔を近付け…わたくしのほっぺについたクリームをぺろりと舌で舐めとる。
「んっ、甘くて美味しいですわ♥…私のかわいいトレーナーさん?これからもよろしくお願いしますわね♥」
……それでも、例えこうして姿形が変わっても、わたくし達は二人で支え合って乗り越えていけると信じている。
だってわたくしには、一心同体のマックイーンお姉様がいますもの…♥

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