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>波の物悲しく長い咆哮を聞いた信仰の海が後退し人を孤独にし暗い平原に置き去りにするようだったアウグスティヌスの時代この咆哮に匹敵する音を聞いた彼等はそれをストレピトゥスムンディ即ち世界の吠え叫ぶ音と呼んだ >其れは信仰の後退する音ではなく前進する音だった町々国々を超えて止めることの出来ない潮のように希望が注ぎ込む音だった死者は彼等の後に活気ある世界をそのまま残したものだが生者はこの世界を墓場へと運んでいる >近代になって人々は自ら望んで摘出手術をして手術が終わって自分の身体を見てみると傷跡が残っていて其れを見て哲学や神学と言う学問が嘗ては自分の身体の一部にあったのだと思い出すようなものになった >自分自身がとんでもない罪人であるという罪の意識を背負わされるという形で意識の分裂を強制されその結果人々は天国に行かないで精神医の診療所に行くことになってしまった >中世に於いて教会に依る時間と生死の支配は信仰の推進力になった此の二法は共に神を食べようとしたものであって試験地獄を突破したい受験生の追い詰められた心が遂に教科書を片端から食べるに至るのに似ている