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>もう一つ重要であったのは元々郊外にあった墓地を教会の庭に移動させたのでありそれ迄全く自由であった死者と此の世との通行という迷信を排除して天国と此の世を繋ぐ階段は教会だけが管理し取り締まるように定めたのである >更に地獄という考え方を天国に対置し其のイメージを絵画や教育の中で強調することにより当然地獄ではなく天国を望み決定権を有する教会に従うことを人々は自明のことと考えた >人々にとって大切なことは天国行きの通行許可書を手に死んで天国に行くことであり死の前では此の世の権力も財産も全てが無力であり且つ天国へのポイントカード発行はただ教会だけが行っているのである >然し貯まらない人もいるし逆に罪を犯してポイントが減少してしまう人もいる此の減少したポイントの補填も教会にしか出来ないと宣言したのであり是が贖罪論と呼ばれるドグマに社会的基礎を与えることになった考え方である >斯くして教会は絶対的な権力を持つことになる教会以外の何処でもこのポイントは補填出来ずそれでいて人間は必ず死ぬのであるから即ち教会に依って生死が一元化されて管理されるようになった