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>神は善であり全能であるというのが信仰であるその一方で現実に苦しみは何処にでも存在する特に不正に苦しむ人或いは罪も無いのに苦しむ人は実際に居る論理上矛盾する此の状態が神学に於いて悪の問題と呼ばれるものである >何故神は悪を許しているのか神学の歴史が始まった直後から現代までの二千年以上に渡って此の困惑せざるを得ない問題を神学者達は実に様々な形で論じてきた >多角的で広範囲に渡る悪の問題には理論的次元と実在的次元の両方があり理論的次元では神学の範囲に於いて神と悪との複雑な相互関係を探求するのが一般的である >実在的次元では我々自身が死の陰の谷を下って行く時或いは我々を取り巻く此の世での苦しみに魂が蝕まれた末に神に見捨てられたという叫びを上げる際に神を信じられなくなり神など存在しないという思いが勝るという形で表現される >人間の存在に関する最も基本的な問いの一つであり其れは普遍的な問いであると同時に普遍的に耐え難いものであり我々の存在の最も根源的な処に触れる問題であるとカールラーナーは語っている