それにくわえて汗と油と場所によっては手洗いのにおいが充満しています。

いつ浸水して水死するかわからない恐怖。呼吸さえできなくなるくらい濃くなる二酸化炭素。真夏どころではない高温と湿気。鼻をつく悪臭。これらが場合によっては何十時間もつづくのです。通常潜水艦の乗員というのは、心身共に素質があるとされた者がのるのですが、そんな中でもこういう悪条件で錯乱し、深海にいるのにハッチをあけて外にでようとする者が東西とわずいたようです。

しかしこれは、生きのこることができたからこのような記録をのこせたわけで、大半はこのような苦痛をあじわった上に水死してしまうのです。ほんと、潜水艦の乗員の手記というのは、どれをよんでもこっちの胸がくるしくなってきますね。

本文無し

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