https://binder.gozaru.jp/221-gochi.htm
>お餅が出来れば、今度は正月料埋 で一杯といふところであるが、正月 料理といつても戦場では何も出来な い。
>それで、やはり糧秣廠でつくり た小判形の大きい缶詰につめられ て、小さいけれどもびんと尾頭を張 つた鯛の焼ものや艶やかな黒豆や、 うこん色の金とん、それに数の子、 昆布巻、田作が一通り揃つてゐる。 　
>これが一箇づゝ渡つた時の兵隊達 の喜びやうは、大へんなものである。 　平たい缶の衣面には、毎年銃後の 気分を表象したレッテルを貼ること にしてゐるが、今年もレッテルが貼 られて行つた。


パッケージはともかく流石に缶詰の中に鯛の尾頭付きとはいかなかったようですねい

伊号あたりの昭和17年度の元旦の献立

朝　雑煮（缶詰餅　かまぼこ　筍　ふき　ほうれん草）、向付（数の子、切するめ）、紅しょうが
昼　白飯）、鶏肉大和煮、里芋白煮、吸物（缶魚（かに）、松たけ、ほうれん草）、奈良漬
夕　白飯、いわし油煮、酢の物（万才煮）、吸物（キャベツ　人じん　筍　椎たけ）　大根みそ漬

画像はこのうちの朝食あたりを再現したもの
やはり潜水艦航海食は生糧品に限りがあるので保存食を組み分けせながらなるべく味や食感、風味を重視して乗組員に食わせなきゃいけない配慮を感じますねい

玉ねぎの味噌汁がでるとすごい喜んだらしい。
生鮮の野菜は凄い貴重だったらしいね

>玉ねぎの味噌汁がでるとすごい喜んだらしい。
>生鮮の野菜は凄い貴重だったらしいね
こと水兵さんにいたっては長期航海による生糧品の不足で缶詰・乾燥野菜の類が続くので、生野菜特有の食感と刺激の強い香りのタマネギは持ちが良いだけではなく積み込む際の格好のギンバイ対象だったみたいですねい
積み込みの際はリンゴのようにタマネギ丸齧りしたり、池波正太郎先生の味噌漬けでも有名ですが、洋の東西を問わずUボートや上陸した水兵さんに提供されるいわゆるサブマリンサンドイッチにもふんだんに使われてますな


反面、ネットじゃIJN潜水艦において艦内栽培のモヤシが尊ばれたというエピソードが有名ですが、実はこっちはあんまり文献というかはっきりしたソースが無いんですよね…

野菜に飢えた水兵さんには瑞々しい歯応えだけでなく、生姜やタマネギのような香味、また保存品には不足しがちな酸味・色味も食欲を刺激したようで

スレ画の紅生姜はもちろん、固形ケチャップなんかも野菜枠として刻んでご飯に乗せて食べたのが忘れられない、単調な艦内生活または海の色しか見えない水兵さんの目には、梅干はともかく赤く酸味のある食べ物が堪えられなかったようですねい

>玉ねぎの味噌汁がでるとすごい喜んだらしい。
>生鮮の野菜は凄い貴重だったらしいね
玉葱の歌すき
https://www.youtube.com/watch?v=p3BHyOhVXmE
最初聞いたときは変な歌詞だと思ったけど
ナポレオン戦争当時の兵士からしたら玉葱は御馳走だったんだろうなって